建売住宅を購入するとき、
「注文住宅と違って、買った後はあまり自由に変えられないのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
私も実際に建売住宅を購入するまでは、そんなイメージが多少ありました。
でも、2023年に東栄住宅の建売住宅を購入してから暮らしていると、意外と後から変えられることが多いことに気づきました。
実際に我が家では、住み始めてから、
- 内窓
- 窓ガラス
- 猫の脱走防止対策
- 室内物干し
- 壁掛け扇風機
- 太陽光発電
- 太陽熱温水器
- テレビアンテナ
- 収納
- 照明
- 神棚
- 絵馬掛け
- 玄関の洋服掛け
などを追加・変更しています。
一方で、
「できるけど、そこまで費用をかけるなら今はやらなくてもいいかな」
と保留しているものもあります。
さらに、
「これは後から変えるのがかなり大変そうだな」
と思うものもあります。
この記事では、そんな我が家の実例をもとに、
建売住宅を購入した後、どこまで変えられるのか。
そして、
何は購入前に考えておいたほうがいいのか。
を整理してみます。
※我が家で実際に行った工事・DIYをもとにした体験談です。住宅の工法、構造、設備によって、できることや必要な工事は異なります。
結論:建売住宅でも、意外と後から変えられる
最初に結論です。
建売住宅でも、
家具・収納・照明などの比較的簡単な変更から、内窓やガラス交換、アンテナ、太陽光などの設備工事まで、後からできることは意外とあります。
ただし、
「後から変えられる」=「簡単に変えられる」
ではありません。
DIYですぐできるものもあれば、業者さんに依頼して工事するものもあります。
さらに、構造や間取りに関わるものになると、工事の規模も費用も大きくなります。
我が家で実際に感じたのは、
「変えられるかどうか」だけでなく、「いくらかかるのか」「どこまで工事が必要なのか」「そこまでして変える価値があるのか」まで考えることが大切
ということでした。
我が家で実際に後から変えたもの
まずは、実際に我が家で行ったものから。
DIYで内窓を取り付けた
線路に近い家なので、電車の音が気になる窓がありました。
そこで、自分の部屋にラミシャットを使った内窓をDIYで設置。
寝るときに気になっていた電車の音を、寝られる程度まで抑えることができました。
その後も、必要な場所には内窓を追加しています。
現在では、内窓を設置した場所では通常の電車の音がかなり気になりにくくなりました。
これは、
「建売住宅だから、窓の性能はもう変えられない」
と思っていたら、実際には後から改善できた例です。
既設窓の複層ガラスを交換した
さらに、既設窓については、業者さんにお願いして複層ガラスの型押しガラスを透明なガラスへ交換したものもあります。
ここで面白いと思ったのが、
窓=サッシごと交換するもの
とは限らないこと。
我が家では、既存のサッシを活かしたままガラス部分を交換できました。
もちろん、すべての窓・サッシで同じことができるわけではありません。
それでも、
「建売住宅だから窓はもう何も変えられない」
というわけではないことを実感しました。
猫との暮らしに合わせて玄関も変更
我が家は猫と暮らしています。
そのため、玄関と廊下の境には、猫の脱走防止も兼ねた内窓を使用した間仕切りを後から設置しました。
これは自分でDIYしたものではなく、業者さんにお願いした工事です。
ここから分かったのは、
建売住宅でも、既存の間取りを活かしながら「暮らし方に合わせた部分的な変更」はできる場合がある
ということ。
もちろん構造や住宅の状態によるので、何でも自由にできるわけではありません。
でも、「建売だから最初から全部決まっていて何もできない」というほどでもありませんでした。
脱衣所には室内物干しと壁掛け扇風機
脱衣所にも住んでから手を加えています。
まず、収納式のワイヤータイプの室内物干しをDIYで設置しました。
浴室にも物干しバーがありますが、脱衣所側にも干せる場所があると便利です。
さらに、夏はドラム式洗濯乾燥機を使うと脱衣所に熱がこもるので、壁掛け扇風機もDIYで設置。
浴室換気乾燥暖房機の換気・強モードと併用すると、我が家では多少暑さがマシになります。
どちらも、
「建売住宅に最初から付いていなくても、必要になれば後から足せる」
というタイプの変更です。
収納も後から自分たちに合わせられた
玄関には後からDIYで、帽子やコートを掛けられるスペースを作りました。
キッチンにも、自分の好みでシェルフやカップボード、キャビネットなどを置いています。
さらに、備え付けのキッチンカウンターだけでは料理の一時置きスペースが少し足りなかったので、壁側にステンレス天板の棚を追加しました。
こうした家具や収納は、建売住宅でもかなり自由に変更できます。
むしろ建売住宅では、
最初から全部を造り込まれているより、後から家具を置ける余白がある
こともメリットになる場合があると思います。
照明も後から変えられる
トイレの照明については、消し忘れが気になったので、後から人感センサー付きの照明に変更しました。
入ると点灯して、出ると消える。
小さな変更ですが、毎日の快適さは上がりました。
こういうところは、
「建売だから最初の設備のまま使う」
必要がない部分です。
神棚や絵馬掛けも、自分の暮らしに合わせて追加
我が家では壁に神棚をDIYで設置しました。
さらに、壁に絵馬を掛けるスペースもDIYしています。
これは住宅性能とはまったく関係ありません。
でも、こういうものまで含めて、
「自分たちがどう暮らしたいか」に合わせて家を少しずつ変えていく
ことができる。
建売住宅でも、こうした自由度は意外とあります。
太陽光発電も購入後に追加した
我が家では、購入後に業者さんへ依頼して太陽光パネルを後付けしました。
建売住宅を購入した時点では付いていなかった設備です。
ただし、屋根や構造、防水、電気設備などの確認が必要になるので、DIYのように簡単なものではありません。
太陽熱温水器も後から設置した
太陽光だけではありません。
我が家では、太陽熱温水器も購入後に設置しています。
こちらも業者施工です。
これも、
「建売住宅を買った後でも、暮らし方に合わせて設備を追加することはできる」
という実例の一つです。
テレビアンテナも後から交換できた
我が家では、入居時はデザインアンテナでした。
その後、テレビの受信状態が気になるようになり、業者さんへ依頼して八木式アンテナへ交換。
工事費用は40,700円(税込)でした。
我が家では交換後、以前のような症状は出ていません。
つまり、テレビアンテナも、
「新築時に付いているものを、そのまま使い続けるしかない」
というものではありません。
ただし、適したアンテナは受信環境や設置条件によって変わるため、我が家と同じ結果になるとは限りません。
👉 デザインアンテナから八木式アンテナへ交換した詳しい経緯はこちら
ここまでは「後から変えられたもの」
我が家で実際に変えてきたものをまとめると、
| 変更したもの | 方法 |
|---|---|
| 内窓 | DIY |
| 既設複層ガラスの交換 | 業者施工 |
| 猫脱走防止の間仕切り+内窓 | 業者施工 |
| 脱衣所の室内物干しワイヤー | DIY |
| 脱衣所の壁掛け扇風機 | DIY |
| 太陽光パネル | 業者施工 |
| 太陽熱温水器 | 業者施工 |
| 八木式アンテナ | 業者施工 |
| 神棚 | DIY |
| 絵馬掛けスペース | DIY |
| 玄関の帽子・コート掛け | DIY |
| トイレ照明 | 後付け |
こうして並べてみると、
結構いじっています。
でも、家の基礎や主要な構造体を変更したわけではありません。
だから、
建売住宅でも「暮らしに合わせて更新する」という考え方は十分できる
と思います。
ただし「できるけど、今は保留」もある
ここが今回の記事で一番大事なところ。
後から変更できそうでも、
「じゃあ全部やればいい」
という話ではありません。
我が家にも現在保留中のものがあります。
外水栓を東側へ移したい
現在の外水栓は家の南西側。
一方、駐車場や菜園スペースは東側。
できれば、
東側の駐車場・菜園スペース付近へ移したい
と思っています。
ただ、使用頻度がそれほど高くないので、今のところ保留。
つまり、
「変えたいけど、今すぐお金をかけて工事するほどではない」
という判断です。
カーポートも保留中
カーポートも、あれば便利だと思っています。
雨の日などにはメリットがあります。
ただ、私は平日日中は出勤しているので、その時間帯は会社の駐車場に車を停めています。
そのため、
「カーポートにお金をかけるほど、実際に活用する時間があるのかな?」
と考えて、現在は保留しています。
これは「後から付けられない」のではなく、
付けられるけど、費用対効果を考えてまだ付けていない
という状態です。
玄関のコンセントも保留
玄関にコンセントを追加したいと思っています。
でも現在は、延長コードを使えば何とかなっています。
なので今のところ、
「工事してまで増設するほどではないかな」
と保留しています。
現在、個人的に気になっているのが「制震」
購入当時は、耐震等級や長期優良住宅、断熱性能などは確認していました。
でも、制震についてはほとんど知識がありませんでした。
今なら、住宅を選ぶときに、
「制震についてはどうなっていますか?」
と確認したいと思います。
そこで今回、我が家を建てた東栄住宅さんに、TOEI Safety Damperの後付けについて直接問い合わせました。
東栄住宅さんに聞いてみた
2026年8月、東栄住宅さんから回答をいただきました。
我が家のような既存住宅に、新築用のTOEI Safety Damperを後から新規設置することは、構造上難しいとのことでした。
一方で、耐震診断や耐震改修についての計算・確認を実施すること自体は可能とのことです。
また、我が家は、
- 耐震等級3
- 耐風等級2
を取得しています。
東栄住宅さんからは、現状のまま使用し、強い地震が発生した後に耐力壁の調査などを含めて補強を検討するほうが好ましいのではないか、との設計側の見解をいただきました。
また、他社による耐震・制震改修を行った場合、その工事に起因する瑕疵などについては保証の対象外となる可能性があるとのことでした。
今回の問い合わせを通して改めて感じたのは、
「構造に関わるものほど、後から何とかすればいいとは考えないほうがいい」
ということです。
内窓や照明、収納などとは、やはり話が違います。
熊本地震では、耐震等級3の住宅はどうだった?
今回、東栄住宅さんから熊本地震についての調査結果も教えていただきました。
そこで自分でも公的資料を確認してみました。
国土交通省の資料では、熊本地震の益城町中心部で調査された耐震等級3の木造住宅16棟について、
- 無被害:87.5%(14棟)
- 軽微・小破:12.5%(2棟)
- 大破:0%
- 倒壊:0%
という結果が示されています。
👉 国土交通省「熊本地震における性能評価取得住宅(木造)の被害状況」
資料はこちら
これは、耐震等級3の住宅が実際の大地震でどの程度の被害を受けたのかを考えるうえで、非常に参考になる資料だと思います。
ただし、
「耐震等級3なら絶対に被害を受けない」
という意味ではありません。
調査対象や地盤、建物の状態、地震動など、さまざまな条件があります。
また、16棟という調査数も踏まえて、この数字をすべての耐震等級3住宅にそのまま当てはめることもできません。
「耐震」と「制震」は別の話
ここは自分自身、家を買った後に勉強して分かったことです。
耐震は、建物の強度を高め、地震の力に耐える考え方。
一方、制震は、建物に伝わる振動エネルギーを制震装置などで吸収・抑制する考え方です。
東栄住宅は現在、耐震に加えて制震を組み合わせる「耐震+制震」を案内しています。
また、東栄住宅が公開している実大振動実験では、TOEI Safety Damperを設置した木造建物に熊本地震相当の加振を繰り返し行い、倒壊しないことなどを確認したとしています。
ただし、これは東栄住宅が行った実大振動実験であり、熊本地震で実際に建っていた住宅の被害調査とは別の話です。
この2つは分けて考えたほうがよいと思います。
なお、東栄住宅の現在の公式情報でも、TOEI Safety Damperについては「物件によっては導入されていない場合があります」と明記されています。
我が家については、今回の問い合わせ結果を踏まえ、
現在の耐震等級3という性能をまず大切にして、現時点では無理に後付けの制震工事をしない。
という判断にしました。
後から変えるのが難しいものは、購入前に考えたい
我が家で実際に暮らしてみて分かったのは、
後から変えられるものは意外と多い
ということ。
一方で、
- 基礎
- 構造体
- 間取り
- 窓の位置
- 建物の基本形状
- 大規模な配線・配管変更
- 構造に関わる耐震・制震
などは、後から変更するハードルが高くなります。
できたとしても、工事規模や費用が大きくなる可能性があります。
そして、
「そこまでお金をかけて改修するなら、住み替えたほうがいいのでは?」
となることもあるでしょう。
だから今の自分なら、
「後から変えられるか?」ではなく、「後から現実的に変えられるか?」
まで考えます。
建売住宅を買うなら、「後から変える前提」でも考えていい
建売住宅は、注文住宅のように最初から細かく仕様を決めることはできません。
でも、実際に暮らしてみると、
内窓、ガラス、収納、照明、アンテナ、物干し、空調設備、太陽光、太陽熱温水器、ペット対策
など、後から変えられるものはかなりありました。
だから、
「全部を最初から理想通りにする」
必要はないのかもしれません。
住んでみて初めて分かることもあります。
そのときに、
自分でできるならDIY。
難しければ業者さんに相談。
費用に見合わなければ保留。
そうやって、自分たちの生活に合わせていけばいい。
建売住宅を買った後でも、「自分たちの家」にしていける
振り返ると、我が家も購入時のままではありません。
内窓を付けました。
ガラスを交換しました。
猫の脱走防止対策をしました。
室内物干しや扇風機を追加しました。
太陽光や太陽熱温水器も設置しました。
アンテナも交換しました。
神棚や絵馬掛けも作りました。
玄関の収納も増やしました。
なので、
「建売住宅だから自由度が低い」というより、
「建売住宅をベースに、自分たちの暮らしに合わせて少しずつ手を加えていく」
という感覚のほうが近いです。
もちろん、注文住宅ほど自由ではありません。
でも、住んでから工夫できる余地は意外とあります。
まとめ|「後から変えられるか」まで考えると、家選びは少し楽になる
建売住宅を購入すると、
「ここはちょっと気になるけど、後から何とかなるかな」
と思う部分が出てくることがあります。
実際、我が家でも多くのものを後から変更しました。
一方で、構造や間取りなどは簡単には変えられません。
だから、
後から変えられるものは、住んでから考える。
後から変えるのが難しいものは、購入前に考える。
そして、
変更できても、費用に見合わなければ無理にやらない。
私はこのくらいの感覚で家と付き合うようになりました。
建売住宅だから、購入した瞬間に「これで完成」と考える必要はないと思います。
住んで、気づいて、試して、必要なら手を加える。
そうして少しずつ、自分たちの暮らしに合う家にしていく。
それも、戸建ての面白さなのかもしれません。
参考リンク
- 国土交通省「熊本地震における性能評価取得住宅(木造)の被害状況」
国土交通省の資料 - 東栄住宅「2024グッドデザイン賞 3プロジェクト同時受賞」
東栄住宅公式:TOEI Safety Damper - 東栄住宅「分譲住宅」
東栄住宅公式:分譲住宅

