築3年で内窓を後付けした理由
我が家は群馬県高崎市で、2023年に購入した東栄住宅の建売住宅です。
購入時点では、断熱等級5・Low-E複層ガラスなど、建売住宅としてはそれなりに断熱性能を意識した住宅でした。
それでも実際に暮らしてみると、気になってきたのが窓から伝わってくる暑さ・寒さです。
特に大きな窓のあるリビングでは、夏になると窓まわりから熱が入ってくる感覚がありました。
さらに我が家では猫と暮らしているため、夏場はリビングのエアコンを24時間つけっぱなしにしています。
留守中も室温が上がりすぎないようにしているので、
「エアコンを長時間使うなら、そもそも窓から入ってくる熱を減らしたほうがいいのでは?」
と考えるようになりました。
そして、もう一つ気になっていたのが電車の音です。
我が家は線路から比較的近い場所にあるため、電車が通ると窓越しに音が聞こえます。
そのため、今回の内窓工事では、断熱だけでなく防音面でもどのくらい変わるのか試してみたいと考えていました。
そこで、住宅を購入してから約3年たった2026年、窓の断熱対策として内窓を後付けすることにしました。
我が家が設置した内窓
今回、内窓を設置したのは以下の場所です。
1階
- リビング
- 和室
- キッチン
2階
- 寝室
窓の大きさや場所に合わせて、LIXILの「インプラス」やYKK APの「ウチリモ」を採用しています。
ガラスはLow-E複層ガラスを中心に、場所によって障子風のデザインのものも選びました。
ここは個人的にかなり気に入っているポイントです。
我が家は和風・ナチュラルウッド系のインテリアが好きなのですが、リビングの中窓の間には神棚があります。
そこに障子格子のようなデザインの内窓を合わせたところ、インテリアとの相性がかなり良くなりました。
夜に照明をつけると、障子のような窓枠が浮かんで見えて、なんとも落ち着いた雰囲気になります。
ちょっと大げさですが、家の中に小さな神社っぽい落ち着きができた感じです。
内窓設置にかかった費用
今回の内窓工事で、我が家が実際に支払った金額は、
54万8,000円
でした。
今回は先進的窓リノベ事業の補助金を利用しています。
補助金は我が家に直接振り込まれるのではなく、施工を依頼した業者さんに支払われる形でした。
ブログでは、見積書そのものを掲載するのではなく、実際の負担額が分かりやすいように、我が家の支払額を中心に紹介します。
我が家の実際の負担額
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 先進的窓リノベ補助金 | 288,000円 |
| 実際の支払額 | 548,000円 |
今回の内窓工事の総額は83万6,000円でした。
先進的窓リノベ事業の補助金28万8,000円を利用し、実際の自己負担は54万8,000円です。
補助金を利用できたことで、内窓を複数箇所に設置する工事でも、自己負担を約55万円に抑えることができました。
もちろん、補助金額や工事費は、窓の大きさ・設置箇所・製品の仕様などによって変わります。
そのため、ここで紹介している金額は、あくまで我が家の場合の実例です。
先進的窓リノベを利用してみて
今回、内窓を設置する決め手のひとつになったのが、補助金を利用できたことです。
もともと「いつか内窓を付けたい」と考えていたわけではありません。
3年間暮らしてみて夏の日射や窓まわりの暑さが気になり、さらに猫と暮らし始めてリビングのエアコンを24時間運転するようになったタイミングで、ちょうど補助制度を利用できました。
そこで、
「せっかく補助金を利用できるなら、もうワンランク断熱・防音性能を上げてみよう」
と考えて、今回の工事を決めました。
結果的には、夏の暑さだけでなく、電車の音やカーテン、部屋の雰囲気まで変わったので、今のところやって良かったと感じています。
内窓を付けて夏の暑さはどうなった?
今回、内窓を設置して初めての夏を経験しました。
冬はまだ経験していないので、結露や冬場の保温効果については、現時点では評価できません。
ただ、夏の暑さについてはかなり違いを感じています。
以前と比べて窓まわりの暑さが明らかに減り、リビングにいても快適です。
特に、
「窓の近くが暑い」
という感覚がかなり少なくなりました。
カーテンを外せるようになった
これも実際に住んでみて感じた、意外なメリットでした。
もともとリビングの中窓と掃き出し窓にはカーテンを付けていました。
ところが内窓を設置してみると、
断熱性が上がったことに加えて、障子風の内窓なので外から室内が見えにくい。
そのため、
「このカーテン、もう付けておく意味あるかな?」
となりました。
そこでカーテンを外してみました。
すると、これが思った以上に良かった。
カーテンがなくなったことで窓まわりがスッキリし、部屋そのものが広く見えるようになりました。
我が家の場合、
断熱性能アップ+目隠し+インテリア性アップ
を同時に実現できたのは大きなメリットでした。
エアコンの電気使用量にも変化があった

我が家ではリビングのエアコンを24時間運転しています。
エアコン専用アプリから、リビングエアコン単体の電力使用を確認できます。
内窓を設置した2026年7月と、前年7月を比較してみました。
内窓を付ける前の窓の仕様
今回、内窓を追加したのは、もともと断熱性能のある窓でした。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| サッシ | YKK APの樹脂複合サッシ「エピソードNEO」樹脂複合サッシ |
| ガラス | Low-E複層ガラス(アルゴンガスなし) |
また、我が家の住宅全体の断熱性能は、
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 断熱等級 | 5 |
| UA値 | 約0.56W/㎡K |
となっています。
つまり、アルミサッシ+単板ガラスの窓を二重窓にしたわけではありません。
もともと樹脂複合サッシ+Low-E複層ガラスだった窓に、さらに内窓を追加したら、実際のエアコン消費電力量はどう変わるのか?
今回は、そんな条件で実測してみました。
今回は、そんな条件で実測してみました。
7月のリビングエアコン電力使用量
| 電力使用量 | |
|---|---|
| 2025年7月 | 117kWh |
| 2026年7月 | 81.4kWh |
| 削減量 | 35.6kWh |
| 削減率 | 約30.4%減 |
2025年7月の117kWhから、2026年7月は81.4kWhとなり、35.6kWh、約30.4%減少しました。
つまり、実測値としては、
リビングエアコンの電力使用量が前年同月より約3割少なくなった
という結果です。
ただし、この30.4%すべてが内窓の効果とは断定できません。
2025年と2026年では、気温や日照時間などの気象条件が異なるためです。
2025年と2026年の気象条件を比較
そこで、気象庁の「過去の気象データ検索」から、我が家周辺の気象条件を考える際の参考として、近隣の観測地点である上里見(群馬県)の2025年・2026年7月のデータを確認してみました。
| 2025年7月 | 2026年7月 | |
|---|---|---|
| 平均気温 | 27.3℃ | 26.2℃ |
| 最高気温 | 33.2℃ | 31.7℃ |
| 最低気温 | 23.0℃ | 22.2℃ |
| 日照時間 | 233.6時間 | 173.0時間 |
| リビングAC | 117kWh | 81.4kWh |
2026年7月は、2025年7月より平均気温が1.1℃低く、最高気温も1.5℃低くなっていました。
また、日照時間も2025年の233.6時間から2026年は173.0時間へ減少しています。
つまり2026年7月は、前年よりもエアコンの冷房負荷が小さくなりやすい気象条件だったと考えられます。
そのため、
「117kWh → 81.4kWhだから、内窓で30.4%削減できた」
と単純には判断しないことにしました。
「もし内窓を付けていなかったら?」を簡易試算
では、2026年7月の気象条件で、もし内窓を設置していなかったら、リビングエアコンはどのくらい電力を使っていたのでしょうか?
正確に求めるには、日ごとの気温・日射量・湿度・エアコンの運転状況などを揃える必要があります。
今回は日別のエアコン消費電力量を確認できなかったため、月平均気温だけを使った簡易的な補正を行ってみます。
冷房需要の目安として18℃を基準にし、2025年7月の「内窓なし」の実測値117kWhを、2026年7月の平均気温に合わせて補正します。
計算式は、
2026年の「内窓なし」推定値
= 2025年実測値 ×(2026年平均気温−18℃)÷(2025年平均気温−18℃)
です。
実際に数字を入れると、
117kWh ×(26.2℃−18℃)÷(27.3℃−18℃)
= 約103.2kWh
となります。
つまり、この簡易モデルでは、
2026年7月の気温だったとして、内窓を付けていなかった場合
→ 約103kWh
と推定されます。
実際の2026年7月のリビングエアコンの電力使用量は81.4kWhでした。
その差は、
103.2kWh−81.4kWh=21.8kWh
です。
推定値に対する差を見ると、
21.8kWh ÷ 103.2kWh × 100 ≒ 21.1%
となりました。
したがって、気温だけを考慮した今回の簡易試算では、実測値は「内窓なし」の推定値より約21%少ないという結果です。
ただし、約21%=内窓の削減率ではありません
ここは注意が必要です。
今回の約21%という数字は、内窓そのものの削減率を測定したものではありません。
実際のエアコン消費電力量には、
- 日射
- 湿度
- 外気温の日内変化
- エアコンの運転状況
- 在宅時間
- 室内で発生する熱
- 玄関・廊下の間仕切り
- その他の生活条件
など、さまざまな要素が影響します。
また、今回は日別のエアコン消費電力量を確認できなかったため、2025年と2026年の同じ気象条件の日を直接比較することもできません。
そのため、今回の結果から確実に言えるのは、
前年同月比では、リビングエアコンの電力使用量が約30.4%減少した。
そして、
気象条件のうち平均気温だけを考慮した簡易試算でも、2026年の実測値は「内窓なし」と仮定した推定値より少なかった。
というところまでです。
今回の試算では、もともと樹脂複合サッシ+Low-E複層ガラスだった窓に内窓を追加し、さらに玄関と廊下の間には間仕切りも設置しています。
そのため、内窓だけの効果を正確に切り分けることはできません。
それでも、実際の暮らしの中でエアコンの電力使用量が前年より少なくなったことは確認できました。
今後もデータを蓄積しながら、内窓と玄関間仕切りによる変化を確認していきたいと思います。
参考資料
※気象条件の補正は月平均気温を用いた簡易的な試算です。精密な住宅・空調シミュレーションではありません。
※上里見の観測値は自宅の気象条件そのものではなく、近隣の観測地点における参考値です。
※気象庁の2021年3月以降の日照時間は「推計気象分布(日照時間)」による推計値です。そのため、今回の日照時間は補助的な比較情報として扱っています。
電車の音もかなり変わった
我が家は線路から比較的近い場所にあります。
そのため、購入前から電車の音は気になっていました。
内窓を設置した結果、
通常の電車の走行音は、かなり気にならなくなりました。
特に、
「あれ?今電車通った?」
と思うくらい、音が小さくなったと感じます。
ただし、すべての音が消えるわけではありません。
貨物列車や工事車両など、特に大きな音は聞こえます。
それでも、普段の生活で感じる電車の音はかなり減りました。
内窓を付けて感じたメリット
現時点で実際に感じているメリットをまとめると、
① 夏の暑さがかなり減った
窓から伝わってくる熱が減り、リビングが快適になりました。
② エアコンの電力使用量が前年より減った
2026年7月のリビングエアコンは81.4kWhで、前年の117kWhから約30.4%減少しました。
ただし、気象条件や生活条件も異なるため、内窓だけの効果とは断定していません。
詳しい比較と簡易試算は、本文の「エアコンの電気使用量にも変化があった」で紹介しています。
③ 電車の音がかなり小さくなった
普段の電車の走行音は、ほとんど気にならなくなりました。
④ カーテンを外せた
障子風の内窓によって目隠しにもなり、カーテンを撤去。
部屋がスッキリして広く感じます。
⑤ インテリアとの相性が良かった
障子風のデザインが、我が家のナチュラル・和風インテリアとかなり合いました。
神棚のあるリビングとも調和して、個人的にはかなり気に入っています。
逆に、まだ分からないこと
なお、内窓を設置してからまだ夏しか経験していないため、冬の断熱効果や結露については、現時点ではまだ分かりません。
冬を実際に過ごしてみて、室温や結露、暖房の使用状況などに変化があれば、その結果もこの記事に追記していきたいと思います。
約55万円払って内窓を付けた価値はあった?
現時点では、付けて良かったと思っています。
特に我が家の場合、
- 猫のためにリビングエアコンを24時間運転
- 線路が近く電車の音が気になる
- 大きな窓がある
- カーテンをスッキリさせたい
- 和風・ナチュラル系のインテリアが好き
という条件だったので、内窓との相性が良かったのだと思います。
単純に「断熱性能を上げるため」だけではなく、
暑さ・防音・目隠し・インテリア
までまとめて改善できたのが、今回の内窓リフォームで一番良かったところです。
まとめ|築3年でも内窓を付けて良かった
我が家は2023年に購入した建売住宅。
そこから約3年間暮らして、2026年に内窓を後付けしました。
設置したのは、
- 1階リビング
- 和室
- キッチン
- 2階寝室
です。
先進的窓リノベの補助金を利用し、実際の支払額は約54.8万円。
まだ夏しか経験していませんが、
「窓まわりの暑さがかなり減った」
「電車の音がかなり小さくなった」
「カーテンを外せて部屋がスッキリした」
という効果を実感しています。
さらに、リビングエアコンの7月の電力使用量は、前年の117kWhから81.4kWhとなり、35.6kWh、約30.4%減少しました。
ただし、2026年7月は前年より平均気温が低く、日照時間も少なかったため、この30.4%すべてを内窓の効果とは考えていません。
そこで気象条件の違いを考慮するため、2025年7月の実測値を2026年の平均気温に合わせて簡易的に補正したところ、内窓を付けていなかった場合の電力使用量は約103kWhと推定されました。
実際の2026年7月は81.4kWhだったため、今回の簡易試算では、「内窓なし」と仮定した推定値より約21%少ないという結果になりました。
ただし、この約21%も内窓単独の効果を示すものではありません。玄関と廊下の間仕切りや日射、湿度、エアコンの運転状況など、さまざまな条件が影響している可能性があります。
現時点では「内窓によって○%削減できた」とは断定せず、実際の暮らしの中で電力使用量が減少したことと、気象条件を考慮した簡易試算でもその差が残ったことを記録しておきたいと思います。
それでも、実際に暮らしてみて、
「築3年の建売住宅でも、窓を変えるだけで暮らしやすさはかなり変わる」
というのは実感しています。
冬の暖房費や結露についても、実際に冬を過ごしたら追記する予定です。
新築住宅だからといって、そのまま何十年も住み続ける必要はありません。
実際に暮らしてみて「ここを改善したい」と思ったところを、後から少しずつ手を入れていく。
我が家では、その最初の大きな改善が今回の内窓でした。
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