「内窓を付けると、エアコンは本当に省エネになるの?」
内窓の断熱効果については、いろいろな情報があります。
でも、実際に自分の家でどれくらい変わったのかは、やってみないと分かりません。
そこで今回は、2026年5月に内窓を9か所、6月に玄関の間仕切りを設置した我が家で、設置前の2025年と設置後の2026年について、リビングエアコンの消費電力量を比較してみました。

結果は、
2025年:315.6kWh
2026年:177.5kWh
となり、138.1kWh、約43.8%の減少でした。
ただし、2026年は2025年より夏の平均気温が低かったため、単純に「内窓を付けたから43.8%減った」とは言えません。
そこで、気温差を簡単に補正した試算も行ってみました。
この記事では、実際の消費電力量、気象データ、内窓と玄関間仕切りの仕様、そして実際に暮らして感じた変化までまとめています。
- まず結論|エアコンの消費電力量は43.8%減少
- 2026年は2025年より夏が涼しかった
- 気温差を考慮した補正式
- そもそも我が家はどんな住宅?
- 2026年5月に内窓を9か所設置
- 内窓にかかった費用
- 2026年6月には玄関に間仕切りを設置
- 玄関の間仕切りは、あえて単板ガラスにした
- エアコンは2025年と2026年で同じ
- エアコンの消費電力量を比較
- 2025年と2026年の実測結果
- 実際に暮らして感じた変化
- 内窓をもう一度付けるなら?
- 電気代だけで元を取ろうとは考えていない
- 電気代だけで元を取るとしたら?
- 補助金が使えるなら、早めにやるのもあり
- まとめ|3か月で43.8%減。でも「内窓の効果」とは断定しない
- 今後は「測る」項目を増やしてみる
- 今回のデータ・仕様まとめ
まず結論|エアコンの消費電力量は43.8%減少
2025年と2026年の6~8月について、リビングエアコンの消費電力量を比較しました。
リビングエアコンの消費電力量比較
2025年と2026年の6~8月の実測値
単位:kWh。棒をタップすると、前年同月比の減少量と減少率を表示します。
3か月合計では、2026年の消費電力量が2025年より43.8%少なくなりました。
ただし、これだけでは内窓や玄関間仕切りの効果を正確に判断できません。
2026年のほうが気温が低かったからです。
2026年は2025年より夏が涼しかった
気象庁の上里見観測所のデータを使って、2025年と2026年の6~8月を比較しました。
6~8月の平均気温比較
2025年と2026年の月平均気温
単位:℃。棒をタップすると、前年との差を表示します。
特に6月と8月は、2026年の平均気温が約3℃低くなっています。
そのため、
2026年のエアコン消費電力量が43.8%減った
↓
そのまま内窓の効果が43.8%
とは判断できません。
そこで、気温の違いを簡単に補正してみました。
気温差を考慮した補正式
気温によるエネルギー需要の変化を見る方法の一つに、冷房度日(CDD:Cooling Degree Days)があります。
CDDでは、外気温が基準温度をどれだけ上回ったかを積算して、冷房需要の大きさを比較します。
基準温度には18℃などが使われることがあります。
米国エネルギー情報局(EIA)|Cooling Degree Days
ただし、冷房の基準温度は建物の断熱性能や日射、内部発熱、エアコンの設定などによって変わるため、18℃がすべての住宅に適した基準というわけではありません。
そこで今回は、CDDの考え方を参考にしながら、18℃を基準温度として、月平均気温の違いだけを使った簡易的な補正を行いました。
計算式は次のとおりです。
2026年の気温条件での推定消費電力量
= 2025年の実測消費電力量 ×(2026年の平均気温-18℃)÷(2025年の平均気温-18℃)
例えば7月の場合、
117.0 ×(26.2-18)÷(27.3-18)
= 約103.2kWh
となります。
同じ方法で計算すると、
気温差を考慮したエアコン消費電力量
2025年実測・2026年気温条件での推定値・2026年実測
単位:kWh。棒をタップすると、気温条件での推定値と2026年実測値の差を表示します。
2025年の実測値を基準にして、平均気温だけを2026年の条件に置き換えた場合、約233.4kWhと推定されます。
実際の2026年は177.5kWhでした。
その差は、
233.4-177.5=55.9kWh
です。
割合にすると、
55.9÷233.4×100 ≒ 24.0%
となります。
つまり、平均気温の違いを単純に補正した場合でも、実測値には約24%の差が残りました。
ただし、これは内窓や玄関間仕切りによって24%省エネできたという意味ではありません。
今回の計算は、あくまで「平均気温の違いを考慮すると、実測値にどれくらい差が残るのか」を見るための簡易的な試算です。
本来の冷房度日(CDD)は日ごとの気温などを使って計算します。
今回の計算では月平均気温を使って比例補正しているため、厳密な住宅の省エネ効果を算出するものではありません。
また、冷房負荷には日射、湿度、室内の発熱、エアコンの運転状況など、気温以外の要素も影響します。
そのため、今回の約55.9kWh、約24%という数字は参考値として扱います。
そもそも我が家はどんな住宅?
今回の比較をした我が家は、2023年に購入した建売住宅です。
東栄住宅の「ブルーミングガーデン」で、築約3年になります。
住宅の断熱性能は、
- 断熱等級5
- UA値:約0.56W/㎡K
- 木造2階建て
- Low-E複層ガラス
という仕様です。
元々それなりの断熱性能はありますが、2026年にさらに断熱性を高めるため、内窓を追加しました。
2026年5月に内窓を9か所設置
内窓を設置したのは全部で9か所です。
今回使用した内窓の仕様は以下のとおりです。
設置した内窓の仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | LIXIL・YKK AP |
| 商品 | LIXIL「インプラス」・YKK AP「ウチリモ」 |
| ガラス | Low-E複層ガラスを中心に採用 |
| デザイン | 一部、障子風・和紙調のデザイン |
| 設置箇所 | 9か所 |
もともとの窓は、YKK APの樹脂複合サッシ「エピソードNEO」+Low-E複層ガラス(アルゴンガスなし)でした。
そこに内窓を追加しました。
つまり、もともとの窓にもう1枚窓を追加することで、窓と窓の間に空気層をつくる形です。
内窓を設置した場所
| 場所 | サイズ(約) |
|---|---|
| 1F 和室・南 | W1505×H2004 |
| 1F リビング・南 | W1646×H2001 |
| 1F リビング・西・内左 | W1143×H900 |
| 1F リビング・西・内右 | W1144×H900 |
| 1F キッチン・西 | W258×H899 |
| 1F キッチン・北 | W1193×H298 |
| 1F キッチン・東 | W598×H1801 |
| 2F 洋室・南 | W1649×H1798 |
| 2F 洋室・西 | W1144×H899 |
1Fキッチン東には、インプラスのテラスドアタイプも設置しています。
内窓にかかった費用
内窓工事の見積金額は税込836,000円でした。
そのうち補助金が288,000円。
実際の自己負担額は、
548,000円
でした。
個人的には、9か所設置して補助金まで使えたことを考えると、思っていたより安く済みました。
2026年6月には玄関に間仕切りを設置
内窓設置の約2週間後、2026年6月に玄関と廊下の間に間仕切りを設置しました。
使用したのはYKK APのウチリモです。
仕様は、
- 下部:W2140×H2010
- 上部欄間:W1000×H300 ×2
- 4枚建て
- 5mm単板ガラス
- 横格子調
です。
工事費を含む合計金額は、
319,000円(税込)
でした。
この間仕切りを付けた一番の目的は、断熱よりも猫の脱走防止です。
我が家の猫は、家を出るときに玄関まで付いてくることがあるため、玄関ドアを開けるときの脱走対策として設置しました。
結果的には、玄関と居室を区切ることで冷気が逃げにくくなる効果も感じています。
玄関の間仕切りは、あえて単板ガラスにした
今回の間仕切りは、断熱性能だけを考えれば複層ガラスという選択肢もあります。
ただ、今回は5mmの単板ガラスにしました。
理由は、コストを抑えたかったこと。
また、今回の条件では補助金の対象にならなかったこともあり、玄関を毎日開け閉めすることを考えて、必要以上に仕様を上げないことにしました。
ちなみに、玄関ドア自体はYKK APの「ヴェナート」E03、D4仕様です。
エアコンは2025年と2026年で同じ
今回の比較では、エアコンそのものを変更していません。
使用しているのは、
三菱電機 MSZ-FZV5622S-W
です。
5.6kWクラス、18畳クラスのエアコンです。
2025年と2026年で、
- エアコン本体:同じ
- 設定温度:26℃
- AI自動運転:同じ
- 生活スタイル:ほぼ同じ
- 1階の冷房:同じエアコン
という条件で比較しています。
リビングのドアは基本的に開けており、1階をつながった冷房空間として使っています。
窓を開ける習慣も基本的には変わっていません。
エアコンの消費電力量を比較
今回、一番見たかったのがここです。
電気代ではなく、消費電力量(kWh)で比較しました。
なぜ電気代ではなく「kWh」で比較したのか?
今回は、電気代ではなく消費電力量(kWh)を比較しました。
電気料金は、電力会社や契約プラン、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金などによって変わります。
そのため、例えば、
100kWh → 70kWh
という比較なら、料金単価が変わっても消費電力量そのものの変化は分かります。
一方で、
「○円安くなった」
という比較では、電気料金の単価や契約条件による影響も含まれてしまいます。
今回は、内窓設置前後でエアコンが実際にどれだけ電力を消費したのかを確認したかったので、消費電力量(kWh)を比較することにしました。
2025年と2026年の実測結果
改めて3か月分を比較すると、かなり差が出ています。
6月
52.5kWh → 17.0kWh
35.5kWh減少し、67.6%減です。
ただし、2026年6月は平均気温が2025年より2.9℃低かったため、この月は気温の影響がかなり大きいと考えられます。
7月
117.0kWh → 81.4kWh
35.6kWh減少し、30.4%減です。
2026年7月は2025年より平均気温が1.1℃低くなっています。
気温差を簡易補正した場合の2026年推定値は約103.2kWhだったため、実測値との差は約21.8kWhでした。
8月
146.1kWh → 79.1kWh
67.0kWh減少し、45.9%減です。
2026年8月は平均気温が3.0℃低く、気温差の影響も大きい月です。
実際に暮らして感じた変化
数字だけではなく、生活していて感じる変化もありました。
西日がかなり楽になった
内窓を付ける前は、リビング西側の窓から入る西日がかなり暑く感じられました。
そのため、日差しが強い時間帯はカーテンを閉めることが多かったです。
内窓を付けてからは、西日が入ってきても以前ほど暑さを感じません。
そのため、現在は以前のようにカーテンを閉めなくても過ごせるようになりました。
これは、消費電力量とは別に、かなり分かりやすかった変化です。
内窓と外窓の間には、やっぱり熱がたまっていた
内窓を少し開けて、外窓との間に手を入れてみると、かなり熱を感じます。
つまり、外側の窓から入ってきた熱が、そのまま室内まで入ってくるのではなく、内窓と外窓の間でかなり遮られていることが体感できます。
本当は、この部分の温度を測っておけばよかったと思っています。
来年の夏は温度計かサーモグラフィーカメラを使って、内窓と外窓の間が実際に何℃くらいになっているのか測ってみる予定です。
電車の音もかなり小さくなった
我が家は電車の走行音が聞こえる場所にあります。
内窓を付ける前は、電車が通ると普通に音が聞こえていました。
内窓設置後は、通常の電車の走行音がほとんど気にならなくなりました。
ただし、貨物列車などの大きな音や、工事車両の音まで完全に消えるわけではありません。
それでも、普段の生活では「電車の音が気になる」という場面がかなり減りました。
大雨の音も気にならなくなった
もう一つ分かりやすかったのが雨音です。
夜に雨が強く降っていると、以前は窓から雨音が聞こえていました。
内窓を付けてからは、かなり音が小さくなり、夜でも気にならないレベルになりました。
完全な無音ではありませんが、個人的には断熱以上に嬉しかった効果の一つです。
室温は26℃前後で安定
エアコンは26℃設定。
内窓を付けた後も、エアコン使用中の室温はおおむね26℃前後で、上がっても1℃程度です。
体感としても、以前より冷房が効かなくなったということはありません。
むしろ、西日が強い時間帯の暑さがかなり楽になっています。
玄関の間仕切りも快適
玄関の間仕切りは、もともとは猫の脱走防止目的でした。
でも、実際に使ってみると、玄関まわりの温度環境も快適になりました。
外出から帰ってきて玄関に入ると、玄関まわりもある程度涼しく感じます。
もちろんリビングほど涼しいわけではありません。
また、廊下から玄関側へ電源コードを通しているため、間仕切りには少し隙間があります。
それでも、玄関と居室を完全につなげていた以前と比べると、空間を区切った効果は感じられます。
夏の結露については変化なし
夏の間は、内窓を付ける前も後も結露はありませんでした。
そのため、今回の夏の比較では結露について大きな変化はありませんでした。
内窓の結露防止効果については、むしろ冬のほうが確認しやすいと思います。
冬の暖房データと合わせて、今後確認していきたいところです。
内窓をもう一度付けるなら?
現時点では、もう一度付けるとしても、内窓は付けると思います。
理由は、エアコンの消費電力量だけではありません。
- 西日の暑さがかなり減った
- カーテンを閉めなくても過ごしやすくなった
- 電車の音が気になりにくくなった
- 大雨の音もかなり小さくなった
- 室温が安定している
- 冬の効果はこれから確認できる
というように、暮らしの快適性そのものが改善したからです。
電気代だけで元を取ろうとは考えていない
今回、内窓9か所の自己負担額は548,000円。
玄関間仕切りは319,000円でした。
合計すると約86.7万円です。
これをエアコンの電気代だけで回収しようとすると、かなり長い期間が必要になります。
そもそも今回の工事は、単純な電気代削減だけを目的にしたものではありません。
内窓については、
断熱+防音+夏冬の快適性
をまとめて改善する目的がありました。
玄関間仕切りについては、
猫の脱走防止+空調空間の区切り
が主な目的です。
そのため、電気代だけで工事費の回収年数を考えるより、生活全体の快適性も含めて考えたほうが実態に近いと思っています。
電気代だけで元を取るとしたら?
今回設置した内窓の自己負担額は、補助金を差し引いて548,000円でした。
では、この費用をエアコンの電気代削減だけで回収するとしたら、何年くらいかかるのでしょうか。
現時点では、2026年夏の実測データをもとにしながら、冬の暖房時の効果も考慮して簡易的に試算してみます。
まずは、夏の実測データから
2026年6~8月のエアコン電力使用量を、前年の2025年と比較し、さらに気温による影響を簡易的に補正しました。
その結果、2025年と2026年の実測値の差315.6kWh-177.5kWh=138.1kWhに対して、気温差だけでは説明できない差は約55.9kWhとなりました。
ただし、この55.9kWhがすべて内窓による効果とは限りません。
玄関間仕切りの設置、エアコンの運転条件、日射、天候など、ほかの要因も含まれている可能性があります。
そのため、ここでは55.9kWhをそのまま年間の削減量として使うことはしません。
年間削減量を変えた場合の回収期間を試算
冬の暖房時にどの程度の削減効果が出るのかは、まだ実測できていません。
そこで、回収期間がどのくらい変わるのかを見るため、年間削減量を200~500kWhとして幅を持たせて試算してみました。
※以下は実測結果ではなく、年間削減量を仮定したシミュレーションです。
内窓の費用、電気代だけで何年で回収できる?
自分の条件を入力して、電気代だけで費用を回収するまでの期間を試算できます。 最初は今回の我が家の条件を入れています。
※計算式:自己負担額 ÷(年間の電力削減量 × 電気単価)
※年間の電力削減量は実測値ではなく、試算のために設定する数字です。
電気単価も将来変動する可能性があります。実際の回収期間を保証するものではありません。
今回の我が家では、内窓の自己負担額548,000円、年間削減量300kWh、電気単価31円/kWhを仮定すると、回収期間は約59年となります。
一方、年間削減量を200~500kWhとして考えると、電気代だけでの回収期間は約35~90年という幅になります。
もちろん、実際の電気単価や年間の電力削減量によって、この期間は変わります。
今回のシミュレーターでは、自己負担額・年間削減量・電気単価を変更して、自分の条件でも試算できるようにしています。
この数字は、まだ確定ではありません
ここで使用した年間200~500kWhという削減量は、今回の夏の実測値から直接算出した年間削減量ではありません。
冬の暖房時の実測データがまだないため、回収期間の目安を見るために設定した試算上の仮定です。
実際の削減量は、外気温、日射、エアコンの設定温度、運転時間、在宅状況などによって変わります。
また、今回の夏のデータについても、内窓だけではなく玄関間仕切りなど複数の条件が変わっています。
そのため、現時点では「内窓は35~90年で元が取れる」と断定するものではありません。
あくまで、現在得られている実測データを参考にして、いくつかの条件を設定した現時点での試算です。
冬の実測で、この数字を更新します
今回の内窓設置は2026年5月だったため、夏のデータはある程度そろいましたが、秋・冬・春についてはまだ十分なデータがありません。
これからエアコンを22℃設定で暖房する時期についても電力使用量を記録し、年間を通したデータがそろったところで、実際の削減量をもとに回収期間を改めて計算したいと思います。
今のところ分かっているのは、夏には気温差を補正しても一定の電力使用量の差が残ったということ。
それが冬にもどの程度現れるのかは、これから実際に測ってみます。
電気代だけで評価すると、かなり長い
今回の試算だけを見ると、内窓の費用を電気代だけで回収するには、かなり長い期間が必要になりそうです。
ただ、今回の内窓設置は電気代を安くすることだけが目的ではありません。
実際に夏を過ごしてみると、室温の安定感や窓際の暑さ、外からの音など、電気代には表れない部分でも変化を感じています。
そのため、内窓を「電気代だけで元が取れるか」という基準だけで判断すると、見えるものが限られます。
断熱性、快適性、防音性なども含めて、実際の暮らしの中でどんな変化があったのか。
これからも実際に住みながらデータを取り、時間をかけて確認していきたいと思います。
参考にした気象データ
気温による影響を考える際には、気象庁の過去の気象データを参考にしています。
なお、年間200~500kWhという削減量は気象庁が示した数値ではなく、今回の記事で設定した試算上の仮定です。
今後、冬の実測データがそろった段階で、実際の年間削減量をもとに、この回収期間を更新する予定です。
補助金が使えるなら、早めにやるのもあり
今回の内窓工事では補助金を利用できたことで、自己負担額を548,000円まで抑えることができました。
内窓のような住宅設備は、補助制度の有無によって自己負担額がかなり変わります。
制度を利用できるタイミングなら、将来まで待って電気代だけで元を取ろうとするより、補助金を使って早めに快適性を上げるという考え方もありだと思います。
まとめ|3か月で43.8%減。でも「内窓の効果」とは断定しない
今回の結果をまとめます。
エアコン消費電力量
2025年6~8月:315.6kWh
↓
2026年6~8月:177.5kWh
138.1kWh減少、約43.8%減
という結果になりました。
ただし、2026年は2025年より平均気温が低かったため、単純に43.8%を内窓や玄関間仕切りの効果とは考えていません。
そこで平均気温を使った簡易的な補正を行ったところ、
2026年の気温条件での推定値:約233.4kWh
に対して、
実測値:177.5kWh
となりました。
差は、
約55.9kWh
です。
割合では、
約24%
になります。
ただし、この24%も「内窓によって24%省エネできた」という意味ではありません。
今回の方法は、月平均気温と18℃という基準温度を使った簡易的な比例補正だからです。
今後、さらにデータを増やしていけば、より詳しく比較できるようになります。
今後は「測る」項目を増やしてみる
今回の記事を書いていて、まだ測れていないものがいくつかあることにも気付きました。
今後は、
- 内窓と外窓の間の温度
- 窓表面温度
- 室内温度
- 外気温
- 冬の暖房時の消費電力量
- 2027年夏の消費電力量
なども測ってみたいと思っています。
特に2027年の夏は、今年よりも細かい温度データを取って、今回の結果と比較してみたいところです。
住宅の断熱性能は、カタログや数値だけでは分からない部分もあります。
実際に住んで、設備を追加して、電力量や温度を測ってみる。
そうやって少しずつ我が家のデータを増やしていこうと思います。
今回のデータ・仕様まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住宅 | 東栄住宅・ブルーミングガーデン |
| 購入 | 2023年 |
| 断熱等級 | 5 |
| UA値 | 約0.56W/㎡K |
| 元の窓 | YKK AP エピソードNEO |
| 元のサッシ | 樹脂複合サッシ |
| 元のガラス | Low-E複層ガラス・アルゴンガスなし |
| 内窓 | LIXIL「インプラス」・YKK AP「ウチリモ」 |
| 内窓設置数 | 9か所 |
| 内窓工事総額 | 836,000円(税込) |
| 補助金 | 288,000円 |
| 内窓自己負担 | 548,000円 |
| 玄関間仕切り | YKK AP ウチリモ |
| 間仕切り費用 | 319,000円(税込) |
| エアコン | 三菱電機 MSZ-FZV5622S-W |
| エアコン能力 | 5.6kWクラス・18畳クラス |
| 設定温度 | 26℃ |
| 運転 | AI自動(24時間稼働) |
| 比較期間 | 6~8月 |
| 2025年消費電力量 | 315.6kWh |
| 2026年消費電力量 | 177.5kWh |
| 減少量 | 138.1kWh |
| 減少率 | 43.8% |
| 気温補正後の推定値 | 約233.4kWh |
| 実測値との差 | 約55.9kWh |
| 差の割合 | 約24% |
気象データ
今回の気温比較には、気象庁「過去の気象データ・ダウンロード」の上里見観測所を使用しました。
CDDの考え方については、米国エネルギー情報局(EIA)の用語解説と、冷暖房負荷・Degree Daysに関する研究資料を参考にしました。
Applied Energy|Degree-day methodによる建物エネルギー需要の推定に関する研究
