なぜ建売住宅を選んだのか|1〜2年かけて物件を見て分かった、我が家に合う家の選び方

中古住宅・建売住宅・注文住宅を比較する家選びのイメージ
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SUUMOやアットホームを、週に1〜2回、10〜20分くらい眺める。

そんなことを、1〜2年ほど続けていました。

最初はただ、

「この家いいな」

「この価格なら買えるな」

と眺めているだけ。

特に「こんな家が欲しい」という明確な条件があったわけでもありません。

でも、いろいろな物件を見ているうちに、少しずつ変わっていきました。

中古住宅もいい。
注文住宅にも憧れる。

でも、自分たちにはどんな家が合うんだろう。

そんなことを考えながら物件を眺めているうちに、少しずつ自分たちなりの答えが見えてきました。

そして最終的に選んだのが、建売住宅でした。

家を買おうと思ったきっかけ

家を買おうと思い始めたのは、2022年ごろです。

結婚して、これからも長く働いていくつもりでした。

そう考えると、

「この先ずっとこの地域で暮らすなら、家を買ってもいいんじゃないか」

と思うようになりました。

当時住んでいた地域では、2LDKくらいの賃貸住宅と戸建て住宅で、毎月の支払いにそれほど大きな差がない物件もありました。

もちろん、家を買えば住宅ローンだけではなく、固定資産税や修繕など、賃貸にはない負担もあります。

それでも、

「どうせ長く住むなら、自分たちの家を持つのもいいな」

と思ったのが始まりです。

売却するときにも、少なくとも土地の価値くらいは残るかもしれない。

そんな期待もありました。

もちろん、将来の不動産価値がどうなるかは分かりません。

そんなことを考えながら、気軽に物件を見るようになりました。

最初は中古住宅も考えていた

最初から新築に決めていたわけではありません。
むしろ、最初のころは中古住宅もかなり見ていました。

築20〜30年くらいの家で、土地付きでも1,000万円を切るような物件もあります。

「こんなに安く買える家があるんだ」

と驚きながら、いろいろな物件を見ていました。

家を買うこと自体が初めてなので、当時は住宅について詳しい知識もありません。

SUUMOやアットホームを開いては、

「この家いいな」
「こっちは安いな」

と眺める。
それくらいの感覚でした。

そして、また別の日に眺める。

気がつけば、
🟢🎶スモスモスモスモスモスモス〜モ〜🎶🟢

みたいな感じで、暇な時間に物件を見るのがちょっとした楽しみになっていました。

それに、当時は古民家のような家で暮らすのもいいなと思っていました。

『天狗の台所』に出てくるような、古い家でゆっくり暮らす感じにも惹かれていました。

今思えば、このころはまだ「どんな家を買うか」より、どんな暮らしをしたいかをぼんやり考えていた時期だったのだと思います。

物件を見ているうちに「住宅性能」が気になってきた

いろいろな家を見ているうちに、次第に気になることが増えてきました。

中古住宅を見ていたころは、間取りや価格、立地くらいしか見ていませんでした。

ところが調べていると、

耐震性能、基礎、断熱、住宅性能表示、長期優良住宅……。

今まで知らなかった言葉が次々に出てきます。

住宅にも、建てられた時代によって基準や考え方の違いがあることを知り、

「家って、単純に新しい・古いだけで考えるものじゃないんだな」

と思うようになりました。

群馬で大きな地震を経験したこともあり、個人的には住宅の耐震性も気になるようになりました。

家探しを始めたときには考えていなかったことです。

でも、物件を見るたびに少しずつ知識が増えていく。

すると、いつの間にか、

「安い家を探す」から「自分たちに合う家を探す」

へと、見るポイントが変わっていきました。

注文住宅にも憧れはあった

もちろん、注文住宅にも興味はありました。

無印良品の家のような、木の雰囲気を生かしたシンプルな家を見ると、
「こういう家もいいな」
と思いました。

自然な木の内装。
木を生かした外観。
軒や縁側。

自分の好きなものを一つずつ選んでいく家づくりには、やっぱり魅力があります。

ただ、考えているうちに一つの問題に気づきました。

決めることが多すぎる。

家を一からつくるとなると、土地だけではありません。

間取り、窓、断熱、外壁、屋根、設備、収納、コンセント、照明……。

調べれば調べるほど、決めることが増えていきます。

私は高額な買い物ほど、納得するまで調べたくなるタイプです。

車を買うときでさえかなり調べるのに、家を一からつくるとなったら、どこまで調べればいいのか分からない。

そう考えて、

「これは自分には大変だな」

と思いました。

注文住宅が嫌だったわけではありません。

もっと若くて時間に余裕があれば、違う選択をしていたかもしれません。

でも、40代になった自分には、40代なりの家の選び方がある。

そう思うようになりました。

注文住宅と建売住宅は、「いつ楽しむか」の違いなのかもしれない

今になって考えると、注文住宅と建売住宅の違いは、

「どちらが良いか」

というより、

家づくりをどこから楽しむか

の違いなのかもしれません。

注文住宅なら、材料を選んで料理を作るところから楽しみ、完成した料理を味わう。

建売住宅なら、できあがった料理の中から自分たちに合うものを選び、その料理を楽しむ。

私は、料理そのものを楽しむことも好きです。

だから、注文住宅の「つくる楽しさ」が分からないわけではありません。

ただ、家については、

「最初から全部決めてつくる」より、「ある程度できあがったものの中から選んで、暮らしながら調整する」

ほうが、自分には合っていました。

建売住宅という選択がしっくりきた

建売住宅には、完成した家を見て選べるという分かりやすさがあります。

実際の家を見て、

「この間取りなら暮らせそう」

「この場所なら便利そう」

と判断できる。

そして、土地と建物を合わせた総額も分かりやすい。

私にとっては、この分かりやすさが大きかったです。

何から何まで自分で決めなくてもいい。

でも、暮らし始めてから変えられるところは変えていける。

そのくらいの距離感が、ちょうどよかった。

「まあ建売だし」と思えることも、意外と大事だった

もう一つ、今振り返ると大きかったのが、気持ちの余裕です。

家というのは、とても大きな買い物です。

すべてにこだわって、時間もお金もかけて完成させた家なら、少しの傷や変化も気になってしまうかもしれません。

建売住宅なら、

「まあ建売だし」

「これくらいならいいか」

と、少し肩の力を抜いて暮らせる。

もちろん、これはあくまで私個人の感覚です。

でも、

完璧を求めすぎないことも、長く暮らす家では大事なのかもしれない

と思いました。

家の細部にはこだわりすぎない。でも、暮らしの土台にはこだわる

家探しをしていると、

「これも欲しい」

「ここもこうしたい」

と、どんどん希望が増えていきます。

自然な木の内装がいい。

こんな収納が欲しい。

こんな外観がいい。

縁側が欲しい。

もちろん、そういう理想を考えることは楽しい。

でも、条件を増やしすぎると、今度は決められなくなります。

そこで私は、途中から考え方を変えました。

家の細部にはこだわりすぎない。
でも、暮らしの土台になる部分にはこだわる。

立地。
住宅性能。
間取り。
価格。

こうしたものは、後から簡単には変えられません。

一方で、窓や設備、照明など、暮らしてみてから変えられるものもあります。

だったら、

基本的な性能や暮らしやすさは必要十分に確保して、変化する部分は後から変えていけばいい。

そう考えるようになりました。

立地はかなり重視した

家探しを続けるうちに、立地の重要性も大きくなりました。

特に気になったのが、駅からの距離です。

将来、年齢を重ねたときのことを考えると、駅が近いことは便利です。

ちょっと電車に乗って出かける。

お酒を飲んでも電車で帰ってくる。

車を運転しなくても行動できる。

今だけではなく、その先の暮らしを考えても、駅の近さには価値があると思いました。

また、将来売却することになったときにも、立地が良ければ土地の流動性が多少は期待できるのではないか。

そんなことも考えていました。

もちろん、将来の不動産価値を保証するものではありません。

それでも、

「今の便利さ」と「将来の暮らしやすさ」

の両方を考えて、立地はかなり重視しました。

間取りも「今だけ」ではなく、その先を考えた

間取りについても、今の生活だけではなく、その先を少し考えました。

今は2階を使っています。

でも、年齢を重ねて階段が大変になったら、1階中心の生活に切り替えることもできる。

そんな暮らし方ができそうな間取りだったことも、選ぶ理由の一つでした。

「今ちょうどいい」だけではなく、

「将来もなんとか暮らせそう」

という感覚です。

住宅ローンも「払えるか」だけでは考えなかった

家を買う前は、住宅ローンという金額の大きさにも心理的なプレッシャーがありました。

それまでの人生で、一番大きな買い物といえば車くらい。

それが一気に何千万円という単位になる。

かなり大きな決断です。

住宅購入に必要な資金をすべて現金で払うこともできました。

それでも、住宅にすべてのお金を移してしまうより、ある程度は運用資金として残しておきたい。

そんな考えもあり、住宅ローンを利用することにしました。

単純に、

「払えるか、払えないか」

だけではなく、

「家にどれだけのお金を入れて、どれだけを手元に残すか」

という考え方でした。

最後は「完璧だから」ではなく、「ちょうどよかった」

こうして1〜2年ほど物件を眺めていると、自分たちが家に求めているものが少しずつ見えてきました。

中古住宅も見た。

注文住宅にも憧れた。

住宅性能も気になった。

立地も考えた。

価格も考えた。

将来の暮らしも考えた。

そうして最後に残ったのが、

「必要なものはちゃんとある。
でも、全部を自分で決めなくてもいい。」

という家でした。

それが、建売住宅でした。

完璧な家だったから選んだわけではありません。

むしろ、

自分たちにとって、ちょうどよかった。

それが一番近い表現だと思います。

建売を選んだことは、家づくりを諦めたことではなかった

2023年、私は東栄住宅のブルーミングガーデンを購入しました。

そして暮らし始めてから、

「ここはもう少しこうしたほうがいいかもしれない」

と思うことが出てきました。

そこで必要なところに少しずつ手を入れていく。

家を買った時点ですべてを決めるのではなく、暮らしてから分かったことをもとに、自分たちに合う形へ変えていく。

実際にこの家で行ってきた設備追加やDIY、点検などは、「我が家の住宅履歴」に時系列でまとめています。

振り返ってみると、建売住宅を選んだことは、

家づくりを諦めたのではなく、家づくりのスタート地点を購入後にした

というほうが近いのかもしれません。

自分も、家族も、家も育っていく

自分も、家族も、暮らしながら少しずつ変わっていく。

だから家も、その変化に合わせて少しずつ育てていけばいい。

最初から100点の家を完成させなくてもいい。

暮らしてみて分かったことを、少しずつ変えていけばいい。

そう考えると、家を完成させるのは購入した日ではなく、暮らし始めてからなのかもしれません。

設備は、時間が経てば古くなります。

新しいものが出れば、交換することもできます。

でも、過ぎてしまった時間は買い戻せません。

だからこそ、

「この家で、こんな暮らしをしてみたい」

と思える家に出会えたなら、すべてを完璧にしたり、完璧になるまで待ったりする必要はないのかもしれません。

買って終わりじゃない。暮らしながら作り上げていく家。

私が建売住宅を選んだ理由を一言で表すなら、

「必要十分な家を選んで、暮らしながら自分たちに合う家へ育てていく」

という考え方だったのだと思います。

注文住宅には、注文住宅の楽しさがある。

建売住宅には、建売住宅の楽しさがある。

大切なのは、どちらが正解なのかではなく、

自分たちが、どんなふうに家と暮らしていきたいのか。

なのかもしれません。

自分も、家族も、暮らしながら少しずつ変わっていく。

だから家も、その変化に合わせて少しずつ育てていけばいい。

そして、人生と同じように、家にも「完成」はないのかもしれません。

買って終わりじゃない。
暮らしながら作り上げていく家。

それが、今の私にとっての「家を買う」ということなのだと思います。

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